「気配り」の重要性
外の気配りと内の気配り
石田歯科で働くスタッフには常に「気配り」を持って仕事に当たってほしいと考えています。
「気配り」には2種類あることをご存知でしょうか。
ひとつは「外に対する気配り」です。
「患者さんに聞こえるような大声で話さない」
「業務連絡を声に出して言わない(必要なら紙に書いて渡す)」
「患者さんの様子に変化がないか気を配る」
など、患者さんに向けた「外に対する気配り」です。
もう一つは他のスタッフに向けた「内に対する気配り」です。
チームメンバーに対する優しさ、配慮した行動ができるかどうかということです。
例えば病気や怪我などでやむを得ず欠勤することもあります。
あなたが欠勤したことで他のメンバーが代わりに出勤しフォローすることになれば、今度は代わりにあなたがそのメンバーの休みを提案してあげてください。
患者さんだけに気を配り、院内やスタッフ同士がギスギスしていては良い治療は提供できません。
逆に患者さんへの気配りを忘れて、うちうちだけが楽しそうにすることも問題です。
「そんなことは当たり前!」とおもったあなた、相手への気配りが自然と身についている証拠です。
石田歯科ではあなたのような気配りのできる人をお待ちしています。
仕事を効率良くこなすための気配り
歯科医院の仕事の内容の多くが繰り返しです。
「患者さんが来る」「検査をする」「虫歯を削る」「歯型を取る」「技工所へ渡す」「補綴物が納品される」「患者さんのお口に入れる」
などの処置や手続きを効率良く、ミスなく進めることが求められます。
しかし、毎日が同じことの繰り返しではありません。
患者さんの症状や医院の状況は毎日変化していきます。
変化する状況の中で、決まっている一連の流れを乱すことなく進めるには「気配り」と、気配りからくる「先読み」が重要なのではないでしょうか。
「気配り」と「先読み」この2つを持って仕事に臨んでほしいと考えています。
気配りなくしてチームワークなし
みなさんは飛行機に乗ったことがありますか?
安全に離陸して、安全に目的に着陸する。
誰もが「安全」に飛ぶことが当たり前だと思っていますが、それを当たり前にこなしていくには高いレベルのチームワークが必要です。
そしてチームワークを支えているのが「気配り」ではないでしょうか。
「気配りなくして、チームワークなし」
石田歯科も医療を提供する医院として、「安全」を当たり前に提供するために「チームワーク」を重要視しています。
「チームワーク」について
航空会社に学ぶチームワーク
今は国内線のみでコンパクトな感じのする伊丹空港は、かつて大国際空港だったことをご存じでしょうか。
ルフトハンザ、エアフランス、エアインディアなど世界各国の飛行機が飛び交っていました。
私は小さい頃に見学デッキから見た各国の飛行機の色鮮やかさ、大きさ、飛ぶときの轟音、そういうものに心を奪われてすっかり飛行機好きになりました。
中でも興味を持って見ていたのが、飛行機を中心に働いている人達の存在でした。
色々な人たちが飛行機が到着するたびに規則性を持って同じ作業を繰り返し、また次の飛行機を待ち構えます。
その規則性をもった一連の流れが面白くて、興味深く見ていました。
飛行機は飛んでいてこそ利益を生むもので、地上に着陸している状態ではまったく価値がありません。
そのために多くのスタッフが力を合わせて次のフライトの準備を整えています。
この飛行機の考え方は、歯科医院にも通じるものが多くあります。
歯科医院におけるチームワーク
飛行場と同じで、歯科医院でも様々な職種の人たちが働いています。
・歯科医師・・・歯の治療担当
・歯科衛生士・・・歯のメンテナンス担当
・アシスタント・・・Dr、DHのアシスタント担当、患者さんと医院をつなぐ役割
・受付・・・予約情報をまとめ、患者さんと医院をつなぐ役割
・クリーンマスター・・・医院の衛生管理担当
それぞれが与えられた役割をしっかりとこなすことは当然であり、それだけでは患者さんに「安全」を当たり前に提供することはできません。
例えば「あなた」は完璧に仕事をこなしていたとしても、他の誰かがミスをしてしまうこともあるでしょう。
患者さんから見れば、誰がミスをしたのかは関係なく、「石田歯科がミスをした」と考えます。
しかし、他の誰かのミスを個人の責任と捉えず他のみんなでカバーできたとしたら、個人のミスも石田歯科というチームで見れば、それはミスではなくなります。
飛行場と同じで、医療は「安全な治療を提供して当たり前」な職場です。
一人一人が石田歯科というチームの一員として自覚を持ち、他のメンバーへの気配りを持って「チーム」として仕事をすることがとても重要なことです。
高いレベルのチームワークを常に持ち安全を「当たり前」に提供できる医院であり続けたいと考えています。
診療室の稼働率の向上
飛行機を飛ばすには、様々な職種と多くの人達のチームワークが不可欠です。
「飛行機は安全に飛んで当たり前」と思われていますが、その当たり前の安全を確保するに全員が自分の与えられた仕事をしっかりとこなし、尚且つ周りとの連携、つまり「チームワーク」をとても大切にしています。
飛行機は飛んでいてこそ利益を生むものですが、歯科医院も診療室が稼働していてこそ利益を生んでいます。
「医療現場で「利益」を考えるなんて不謹慎では?」
と考える人もいるかもしれませんが、それは違います。
稼働率を上げるということは「スムーズに治療が行えている」ということです。
飛行機が時刻通りに出発しなければ、現場は混乱しますし、後から飛ぶ飛行機にも影響がでます。
スタッフが慌てることにより、普段では考えられない人的ミスが発生することも十分考えられるのではないでしょうか。
歯科医院も全く同じではないでしょうか。
効率よくスケジュールをこなすことによって、時間にも心にも余裕が生まれます。
余裕を持って治療を行えるからこそ、安全な医療が提供できるのではないでしょうか。
「効率化=金儲け」と考える人は、「効率化」の事を必要な説明や手順を省くことだと勘違いしているのだと思います。
30分の治療を15分に省略するのではなく、30分の治療を30分できっちり提供できることが医療現場での効率化です。
そのためにトラブルを未然に防ぎ、無駄な時間をかけず、決められた医療を時間内に患者さんへ提供することを常に心がけています。
せっかくの旅行も飛行機トラブルでフライトが遅れたら「満足」できませんよね。
旅行先での「感動」も味わえません。
「安心してフライトできるのかどうか」そんな心配すら出てきます。
理念である「安心」「感動」「満足」を患者さんへ提供するためにも、診療室の稼働率の向上に石田歯科では取り組んでいます。
そのために大切なのが「チームワーク」なのではないでしょうか。
「気配り」と「チームワーク」を踏まえた医療サービスへの理解
例えば終了間際に駆け込んできた患者さんを、お口のお掃除程度なら予約して帰っていただくが、痛みをかかえていた場合はそのまま帰っていただくわけにはいきません。
私たちは医療サービスに従事する者として自分たちの予定に狂いが出る可能性があったとしても、この様な患者さんは受け入れるべきです。
ここで発揮されるのは「気配り」と「チームワーク」です。
どうしても予定があり、早く帰らなければいけないスタッフは先に帰ってもらい、残ったスタッフで何ができるのかを考えましょう。
少し残業することになりましたが、患者さんも満足して帰られ、私たちも患者さんのためになったという仕事に対する満足を感じることでしょう。
「知識」の重要性
石田歯科の理念(「安心」、「感動」、「満足」)を患者さんに提供する為には「気配り」と「チームワーク」が重要ですが、それだけでは不十分だと考えています。
医療機関としてきちんとした医療を当たり前の様に提供し、その次に気配りやチームワークがあるのではないでしょうか。
きちんとした医療を提供するために必要なものが「知識」です。
「知識ばかり頭に詰め込んでも意味がない」という意見もありますが、何事においても知識は重要です。
さらに石田歯科では身につけた知識を磨き上げ、常に最新知識を勉強し続けることも重要だと考えています。
学会、勉強会、講習会に積極的に参加をし、新しい知識をどんどん取り入れてください。
それは歯科医師に限らず、歯科衛生士、アシスタント、受付にも当てはまることです。
自分の仕事範囲をカバーできる知識をしっかりと身につけることで、他の職種をサポートする余裕(気配りとチームワーク)が生まれます。